北野の技術

北野建設では、建築物をより安全に、より確実に、より機能性を重視してつくり上げるために、自らの技術研究開発に取り組んでいます。

CFT構造建築システム

CFT(Concrete Filled Steel Tube:コンクリート充填鋼管)構造は、鋼管柱に高強度コンクリートを充填することによって個々の材料性能を超え、相乗効果による優れた構造性能を発揮する建築システムです。同じ性能の鉄骨造やRC造よりも柱は小さくすることができ、耐震性や耐火性の高い建物を比較的自由な空間として建てることが可能なために、海外を含めて高層建築や優れた構造性能が求められる建物に採用されています。

システムの特徴

CFT構造により施工された東京サンケイビル
  1. 鋼管とコンクリートが相互に拘束し合うために、耐震性能が増大します。
  2. コンクリートの熱容量が大きいために、火災時に鋼管柱の温度上昇が抑えられ、耐火被覆が低減できます。
  3. 型枠が不要なために廃材もなく、省資源で工期も短く施工できます。
  4. 鉄骨造に比べて剛性が高いために、地震や風に対して揺れが低減されます。
  5. スパンや階高を大きく取れるために、デザイン性に優れた大空間を創出できます。

施工実験
当社は、平成13年に高強度高流動コンクリートのCFTモデル鋼管柱への圧入充填実験を実施して、必要な管理技術と試験データを検証?蓄積し、CFT構造の建築システムを確立しました。
高流動コンクリートの調合実験
鋼管柱への圧入充填実験
コンクリートの充填状況確認

耐震診断?改修システム

大地震にも安全な建築を目指して、私たちには何ができるでしょうか。その答えのひとつは、免震工法などの技術開発により、耐震性の高い建物を作り続けていくこと。そしてもうひとつの答えが、この「耐震診断?改修システム」です。
北野建設では、「耐震改修に関する法律」に基づき、建物の耐震診断と改修をお客様のご要望に応じて適切に行うシステムを用意。災害に強い街づくりを、支援していきます。

新耐震設計法施行前の基準で

耐震壁の増設
柱の間や開口部に新たな耐震壁を増設することにより、建物の耐震強度を増加させる補強方法です。
鉄骨ブレースの増設
開口部をつぶさずに大きく取る場合は、鉄骨ブレースを増設することにより、耐震強度を増加させることができます。
柱鋼板巻き補強
柱に鋼板を巻き付けることにより、建物の粘り強さを増加させる方法です。鉄筋コンクリートや炭素繊維を巻く方法もあります。
免震構造
建物と地盤との間に免震装置を設置することにより、地震力を低減させる方法です。地震の激しい揺れから居住者と建物を守ることができます。

土壌汚染浄化システム

社会的な環境意識の高まりや法的規制の整備とともに、土壌汚染リスクへの対策が重要になっています。将来にわたって建設地の信頼性を確保するためには、汚染の状況を詳細に把握して最も適切な方法で汚染物質を取除く必要があります。北野建設では汚染土の浄化実績をもとに、調査から対策方法の比較検討、最適浄化策の実施に至るシステムを用意してサポートします。よりも柱は小さくすることができ、耐震性や耐火性の高い建物を比較的自由な空間として建てることが可能なために、海外を含めて高層建築や優れた構造性能が求められる建物に採用されています。

システムの特徴

  1. 事前調査
    建設地の履歴や地質?地下水および表層土を調べて、汚染状況を把握するための調査計画をまとめます。
  2. 詳細調査
    対象エリアを適切に区割りしてボーリング調査を行い、汚染物質の濃度と分布範囲を絞り込みます。
  3. 対策検討
    汚染レベルの有害性と法規制等への影響性を調べて浄化対象の物質と範囲を確定し、対策方法についてその効果?期間?コスト?周辺影響性を比較検討します。
  4. 事前調査
    汚染物質と工事条件に最も適うように、各種の対策技術を組み合わせて効果的な浄化を実施します。
吸着曝気装置による地下水浄化
バイオバクテリア浸透による油分浄化
防臭及び吸気を伴う掘削除去

アイスアリーナ結露防止システム《特許番号:第1918125号》

従来工法で建築されたアイスアリーナは、夏季に天井が結露してしまいます。その水滴がリンクの上に落下して凍り、滑走氷面を荒らすため、メンテナンスに大きな手間が必要でした。北野建設のアイスアリーナ結露防止システムは、壁面や天井面に暖気を送って結露を防ぎ、床面には滑走に最適な氷点下気候を維持。滑走氷面を最適のコンディションに保ちます。また、壁面や天井面に送られる暖気は廃熱を利用するため、高い省エネルギー効果をも併せ持っています。

結露対策前
結露した水滴が床氷面に落下し、氷面が凸凹になってしまいます。それにつまずいてスケートは滑りにくくなり、記録も伸びません。また、室内の温度差が大きく、選手の身体には高い負担がかかります。天井付近に設置された照明器具も、結露のため短期間で腐食してしまいます。
結露対策後
夏季も結露しないため、リンクの氷面のコンディションが格段に良くなります。コンディションにシビアなスケート競技の選手たちにも、一年を通してトレーニング環境の提供が可能です。
また、照明器具はもちろん建物の耐久性能も大幅に向上。廃熱の有効利用と併せて、大きな省エネルギー効果を発揮します。また、このシステムは既存施設への設置?改修も可能です。

屋根の融雪装置《特許番号:第4982525号》

施工例
概略構造図(ゴミ焼却施設の場合)

暖気(温風)を利用して屋根の融雪を行う方法は以前から存在していましたが、供給される熱量のほとんどが、最初に屋根に触れた部分で奪われてしまい、屋根全体を均一に融雪することは非常に困難でした。
北野建設の屋根融雪装置は、折曲鉄板を2重にした屋根構造で、上屋根と下屋根の間に穴を開けたパイプを配置し、大規模な屋根であっても全体を融雪することが可能です。
建物の規模や屋根形状により、パイプの長さや穴の間隔を設定、また温風で行う場合はその温度や風量、風速を調節することにより、様々な用途の建物や多雪地域の融雪に対応いたします。

ビル風簡易予測システム

「ビル風簡易予測システム」は、パソコンによって気象データと実験データを解析。ビル建設に伴う周辺地域における風環境の変化を、迅速にしかも高い信頼性で予測することを可能にしたシステムです。 これまで、風洞実験結果を用いた風環境予測は、大規模プロジェクトでしか行われていませんでした。しかしこの「ビル風簡易予測システム」では、蓄積された実験データを使用することで中小規模のビル建設の際にも、ビル風のシミュレーションが可能となります。建てられたビルによって風の吹く様子がどう変化するのか、また、建物のどの位置に影響が出やすいのかを簡単に予測することができます。

システムの特徴

  1. 素早く、信頼性の高い予測データを提供
    柱の間隔をマンション?ホテルなどに最適な、5.5m~6mとしました。純ラーメン構造のため、自由な間取りが可能です。また、動的解析を主とした耐震設計により、ねばりのある十分な耐震性能を持った安全性の高い設計を実現します。